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競馬の楽しみ方~注目馬編 (2021年秋、今年の3歳馬は強いのか?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 2021年秋、今年の3歳馬は強いのか?

    史上6頭目の偉業達成

    先週行われたスプリンターズSは、3歳馬ピクシーナイト優勝した。
    馬自身これが嬉しいGI初勝利ではあるのだが、3歳馬がこのレースを制するのは2007年のアストンマーチャン以来6頭目という快挙にもなった。

    春まではマイル路線を進んでいたがこの夏からはスプリントへ切り替え、CBC賞、セントウルSとともに2着と惜しいレースが続いていたが、そこでの経験をしっかりと活かし、この大舞台で結果を出したのだ。

    ちなみに父モーリスもこれが嬉しい産駒GI初勝利で春のクラシックでは期待を大きく裏切る形となったが、やはり晩成の血筋だったのか、この秋で、しかも一発目で結果を出してみせた。
    短距離」というのは少し意外ではあったが、この秋はモーリス産駒の巻き返しが期待できるかもしれない。



    今年の3歳馬は強いのだろうか?

    毎年この時期になると気になるのが、その年の3歳馬のレベルだ。
    実際に古馬とレースをするのは夏から始まっているが、本格的な戦いとなるとこの秋競馬からとなり、とくに大舞台での力関係というのは多くの競馬ファンが気になるところだろう。

    前述のスプリンターズSに関してだが、ピクシーナイトは枠順や展開、位置取りなど、様々な条件が上手くはまったことは事実だが、それでも歴戦の古馬を相手に2馬身差をつけての勝利は強いのひとこと。

    また、同じく3歳馬で出走したメイケイエールも見せ場たっぷりの4着で、スタートに少々お粗相もあったが、この展開で後ろから差を詰めたとなれば、今後も期待できる存在だ。

    先々週の神戸新聞杯で、ダービー馬シャフリヤールがあっさり負けてしまい(道悪が堪えたのが一番の要因なのだが…)「今年の3歳馬は大丈夫なのか?」と心配になった方も多いだろう。

    ただ札幌記念ではソダシが完勝しているし、6月からの古馬混合重賞では計5頭が勝っている(北九州記念=ヨカヨカ、キーンランドC=レイハリア、アイビスSD=オールアットワンス)
    条件によって多少の差はあれど、今年は様々な路線で古馬に通用するタレントが揃っているのではないかと思う。

    少し気になると言えばダート路線か。
    ジャパンダートダービーでは地方馬のレベルもすごく上がっているので一概に弱いとは言えないが、中央勢が勝てなかったし、ここまでGIが見えるような素質の馬はまだいない印象だ。



    ここからが試金石

    今週の毎日王冠には、NHKマイルCを勝ったシュネルマイスターが登場する。
    同馬は安田記念ですでに古馬と対決し、3着と通用することを証明したので、別定戦で斤量の恩恵こそないものの、力試しの一戦としては毎日王冠はちょうどいい舞台だろう。

    ここを勝てば、天皇賞・秋に直行を予定している皐月賞馬エフフォーリアとの3歳馬対決も視野に入ってくる。
    そのエフフォーリア今年の世代の大将格となるだけに、その頂上決戦でより多くの3歳馬が参戦するのは非常に面白い。

    シャフリヤールも元々予定していた菊花賞への参戦を一旦白紙にしており、鞍上や同クラブ所属馬との兼ね合い次第では天皇賞に参戦する可能性もゼロではないだけに、3歳馬のトップが集まる天皇賞秋ももしかしたら見られるかもしれない。

    …と期待を寄せつつも、3歳馬がクラシック最終戦の菊花賞に向かわないという近年の傾向はオールドファンならずとも競馬ファンの多くが寂しさを感じるところだろう。

    それだけスピード競馬が主流になってきたために長距離適性のある馬が少なくなってきた。ということなのだが、時計勝負ももちろん盛り上がるが、ゴリゴリのスタミナ比べもまた見ていて面白いんだがなぁ…。
    その菊花賞からもまた逸材が出てきてくれると嬉しい。

    アーモンドアイがいなくなり、先週凱旋門賞を走ったクロノジェネシスもこのままいけば今年度いっぱいで引退だろう。
    次のスター誕生が待たれる中央競馬界ではあるだけに、アイドルホースとしてのソダシ以外にも、スターホースの登場がこの3歳世代から現れて欲しいものだ。


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう



2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。