最終更新日:2024年05月20日に更新しました。現在までに確認した競馬予想サイトの口コミ数:116,023

競馬の楽しみ方〜競馬業界を考察する (JRAの賞金増額…その狙いは?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. JRAの賞金増額…その狙いは?

    JRA20個のGIレースの賞金が増額発表

    昨年のクラシック3冠馬コントレイルが、先日行われたジャパンカップを勝利し、ラストランで有終の美を飾った。

    そのジャパンカップ日本国内の最高賞金レース(1着賞金3億円)であることはお馴染みで、近年はそれと並んで暮れの有馬記念も肩を並べるような形で1着賞金3億円に設定されている。

    この2つのレースだが、来年からは1着賞金が1億円上乗せされ、ことがJRAから発表された。

    また、あわせて天皇賞(春・秋)、大阪杯、宝塚記念の1着賞金が2億円になることを筆頭に、20個のGIレースの賞金が増額となった。

    3億円というだけでもかなりの高額賞金だと思うのだが、そこからさらに増額となった理由は何だろうか?



    世界の高額賞金レースを見比べる

    ここで世界の高額賞金レースが、どこでどう設定されているのかを見てみよう。

    《世界の高額賞金レースランキング》

    順位 レース名 賞金
    1位 サウジカップ 10億5000万円
    2位 ドバイワールドカップ 7億5600万円
    3位 ジ・エベレスト 5億0220万円
    4位 香港カップ 4億5000万円
    5位 BCクラシック 4億3260万円
    6位 香港マイル 3億9000万円
    7位 香港スプリント 3億6000万円
    8位 メルボルンカップ 3億5640万円
    9位 ザ・ゴールデンイーグル 3億3210万円
    10位 ドバイシーマクラシック 3億0450万円
    -- ジャパンカップ 3億0000万円
    -- 有馬記念 3億0000万円
    -- ドバイターフ 2億4360万円
    -- 凱旋門賞 2億1000万円
    ※金額は当時のレート計算



    世界基準のレースとするために

    情勢等によって毎年賞金額が変わるレースもあるのだが、こうして世界のレース賞金を見ると3億以上を超えるレースがズラリと並ぶ。
    とくに香港の国際競走は今年7月に増額が発表され、より注目があつまる開催となっている。

    …つまり、JRAジャパンカップ有馬記念の賞金額を上げたのは、前述の香港競馬の動きに対抗するというのが一番の理由だろう。

    香港国際競走も、ジャパンカップも同じ国際競走ではあるのだが、香港の方が例年有力どころが集まっている。
    同じ2400mであるにもかかわらず、日本馬ですらジャパンカップではなく香港ヴァーズへ使う陣営もいるくらいだ。

    そんな状況で今年から賞金額を上げたのが香港で、そうなるとさらにジャパンカップ出走する魅力が薄れてしまうのは言わずもがな。

    今年のジャパンカップには外国馬が3頭出走したが、うち2頭(ジャパン、ブルーム)は日本人オーナー(キーファーズの代表・松島正昭氏)の半持ち馬でもあっただけに、パフォーマンス的な意味合いでの参戦が強かった。もちろん遊びでレースに臨むということはないが「勝負度合い」というところで言うと、やはり・・・である。

    このままではジャパンカップの存在意義がなくなってしまう。
    その嫌な流れを止めるため渋々賞金額増額ということだ。



    香港に馬が集まる理由は賞金額だけではない

    また、香港の方に馬が集まるのは、海外の主要レースの開催時期が影響しているというのも大きな理由のひとつだ。

    10月初旬凱旋門賞10月末ブリーダーズカップ(BCクラシック)という最高峰のレースが行われるため、その約1ヶ月後に行われるジャパンカップは選択肢にはなりづらいのだ。

    移動期間を含めて2ヶ月ほど取れる香港はローテーション的にうまく嵌る、というのも誘致しやすい要因になっている。

    その香港から2週間ほどすると有馬記念がある。
    JRAとしてはジャパンカップから有馬記念への連続出走。という形で海外馬に出走して欲しい気持ちはあるのだが、今回の賞金増額でどこまで意欲を出してくれる競走馬(厩舎・オーナー)がいるだろうか。
    2022年以降の変化には注目したいところだ。



    あの頃が良かった?

    一方、関係者やファンからはジャパンカップに関して「昔みたいに芝とダートを同週にやれば盛り上がるのに」というファンの声も少なくない。

    2007年までは「ジャパンカップウィーク」と称して、東京競馬場で土曜にジャパンカップダート、日曜にジャパンカップを実施し、お祭り的な週末を作っていた。
    個人的にもあの一週間は他のGIとはちょっと違ったムードで楽しみにしていた記憶もある。

    それが売上(年末は毎週GIを行う)や、ファン獲得の観点などから、施行時期、場所を変えて今のような形になっている。

    改めて海外競馬に目を向けてみると、香港国際競走やブリーダーズカップを筆頭に、その国を挙げて一大競馬開催を実施する時は、様々な種類のビッグレースを設定し、海外から様々な路線の強豪たちを集めるような施策を打っている。

    厩舎やオーナーもひとつのジャンルの競走馬しか管理していないわけではないし、そういった意味でも同じ日、週に色んなレースを設定し、開放するのはメリットが高いと思う。
    こういうのを見ると日本人としてもいわゆる「お祭り感」を感じられるし、内外から日本での国際競走を盛り上げられるはずだ。

    「では来年から」という訳にいかないのは当然分かっているが、エンターテインメントという意味で日本が海外に立ち遅れてしまわないよう取り組んでもらいたいものだ。


無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。




2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう