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競馬の楽しみ方~番外編★ (競走馬・ジョッキーが怪我をした後の長期休養の代償) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 競走馬・ジョッキーが怪我をした後の長期休養の代償

    長期休養の代償

    先日のヴィクトリアマイル、右前脚の繋靱帯炎で1年ぶりのレースとなった2020年の3冠牝馬デアリングタクトが見事復帰を果たした。
    結果こそ6着ではあったが、直線に入ったところでは「オッ」と思わせるような走りを見せた。

    反動がなければこの後は来月の宝塚記念が目標になるとのことだ。
    ひと叩きした上積みは大きいだろうし、このまま順調にいって復活勝利を期待したいところである。

    屈腱炎骨折などは競走馬には付きものの怪我だ。
    治療技術なども進歩し、ひと頃よりも回復のスピードが早くなったし、術後の後遺症なども少なくなってきてはいるが、それでもやはり怪我をした後競走能力に与えるダメージは非常に大きい。

    過去にはトウカイテイオー(骨折による1年の休養明けで有馬記念を勝利)など、長期休養明けを跳ねのけて復活劇を果たした馬もいるが、そんなドラマチックなことができるのはほんのひと握りであり、それこそ奇跡のようなものだ。
    兎にも角にも大きな怪我をせずに競走馬としての役目を終える、というのがどのホースマンの願いである。



    北村友一騎手、1年経ってようやく怪我から復帰

    怪我…と言えばジョッキーも同じで、レースに騎乗するうえで落馬は常について回るリスクだ。

    落馬の仕方が悪ければジョッキー生活に大きな支障をきたすケースもある。
    近年では栗東の北村友一騎手が大きな怪我を追った。
    昨年の5月、レース中に落馬して椎体や右肩甲骨などを骨折し、そこからここまで1年近く休養している。

    北村友一騎手と聞いて思い出すのはクロノジェネシスで、主戦ジョッキーではあったものの、この怪我により騎乗することができず、そのままクロノジェネシスが引退を迎えてしまったのは実に残念でならない。

    ただ、ここ最近はトレセンに顔を出すようになり、今週から調教にも騎乗できるほどまでに回復した。
    順調にいけば6月からレースに復帰する予定とのことで、ここから本番に向けて徐々にエンジンがかかってきそうだ。

    北村友一騎手、1年経ってようやく怪我から復帰
     


    松山弘平騎手、復帰したけど低調が続く

    そんなジョッキーの怪我も、復帰してすぐ…というわけにもいかない。
    天才・武豊とて落馬による負傷でなかなか本来の騎乗ができなかった時期もあった。
    ジョッキーもできることなら怪我はしたくないが、やはりこういったところでいかに踏ん張れるかがその後のジョッキー人生を左右することになると言えるかもしれない。

    北村友一騎手ほどの長期離脱ではないが、今年2022年 3月に落馬負傷した松山弘平騎手は復帰後なかなか波に乗り切れていない。

    松山弘平騎手、復帰したけど低調が続く
     
    昨年130勝一昨年127勝と堂々リーディング争いができるまでに成長し、今年も落馬のアクシデントがあるまでは快調に勝ち星を積み重ねていたのだが、復帰後人が変わってしまったかのような低調ぶりだ。

    今年はじめ2ヶ月少々で27勝を挙げていたものの、4月23日の復帰から先週までわずか4勝しか挙げられていない。

    焦って復帰して完調ではないのか、はたまた落馬を恐れて本来の騎乗ができていないのか、これは本人しか分からないことだが、昨年リーディング争いの上位にいたジョッキーだけに自然と人気馬が集まってくるだけに、馬券を買うファンとしては非常に買いづらい

    冒頭で紹介したデアリングタクトと一緒に復調していって欲しいところだが、ここまで1ヶ月は波に乗り切れていない状況だ。
    春競馬シーズンもそろそろ終わりを迎えようとしている段階で、夏競馬で結果を出し信頼を回復することは最低限の目標になるだろう。
    一日でも早くトンネルから抜け出せることを祈るばかりだ。


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう



2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。