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競馬コラム~騎手編 (3桁目前の岩田望来騎手。名門厩舎の宿命) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 3桁目前の岩田望来騎手。名門厩舎の宿命

    騎手という職業にも格差社会

    …世の中色々なことで評価をされ、身分や立場に差がついていく「格差社会」だが、誰もが一流になりたい気持ちはあるが、そういうわけにもいかないのが人生の難しいところ。

    騎手の世界も同様で、毎週のように勝ち星を挙げ、グレードレースでも結果を出して「トップジョッキー」として順風満帆な騎手人生を送る人がいれば、その一方で勝ち星はおろか、毎週騎乗する馬すら確保が難しいジョッキーも中には存在する。

    技術はもちろん、置かれる環境によってもその後の人生が大きく変わってしまうことのある職業が「騎手」なのだが、逆に言えばいかに今あるチャンスをモノにできるか。
    厳しい勝負の世界で戦わなければいけないが、「キッカケひとつ」で大きく流れが変わるのが「騎手」と言う職業である。



    結果がすべて。名門厩舎での宿命

    現在、デビューから94連敗中

    大きな期待をされながらも、いまだに長いトンネルを抜け出せないジョッキーがいる。…それが岩田望来騎手だ。

    岩田望来騎手
     

    …おっと、この『94連敗』とは重賞レースでの成績のこと(笑)

    2019年のデビューから約3年で210勝。
    昨年はリーディング6位の88勝を挙げ、同期の中でも群を抜いて勝ち星を量産しているのだが…肝心な重賞レースではまだ一度も勝ったことがないのである。

    ちなみに同期には2019年3月に書いた競馬コラムでも紹介したが、菅原明良騎手、斎藤新騎手、亀田温心騎手、団野大成騎手らがここまでそれぞれ重賞は2勝を挙げている。
    今年に入り、菅原騎手は京成杯をオニャンコポンで、斎藤騎手は中山金杯をレッドガランで制したのは記憶に新しいところ。

    岩田望来騎手がマスコミ向けには「それほど焦りはない」と言うこともよく目にしているが、いやいや、とてもとても、その本心はそんなに穏やかではないだろう


    「デビューしてまだ4年目、そう焦らなくても…」と、普通なら温かい目で見守ることもできるのだが、岩田望来騎手においては焦ってしまう理由がある。それが所属する厩舎からのバックアップの厚さだ。

    これは通算の勝ち星の要因でもあるのだが、岩田望来騎手が所属する藤原英厩舎は毎年リーディング争いの常連である。
    社台グループの有力馬はもちろん、それ以外の有力馬主からの血統馬の預託も多く、そんな厩舎に所属していれば嫌がおうにも有力馬に騎乗するチャンスは多くなる。

    そんな超・恵まれた環境において、重賞レースで騎乗馬を与えてもらっての94連敗は、とても「気にしていない」で済まされる話でもない。
    94回という重賞騎乗数も同期の他の騎手と比べると圧倒的に多いし、騎乗する馬の質に関しても、言わずもがな、だ。



    3桁目前、今年こそが正念場

    さすがにそろそろ結果を出さないと、馬主からのクレームも…」と声が聞こえてくる。

    騎手育成という観点も大事だが、その上に「馬主の儲け」という大事な役目があるのが騎手だ。結果を出せなければより出せる騎手(厩舎)へと求めるのは自然な流れだし、いつまでも厩舎のスネをかじっていられる訳ではない。

    3桁目前の岩田望来騎手。名門厩舎の宿命
     

    最近重賞レースで人気馬での凡走もよく見る岩田望来騎手。
    まともに乗れていないのは明らかで「重賞で騎乗していると無条件で外す」と私の周りでも言っている。

    そういった意味では、岩田望来騎手にとって今年は正念場となることは間違いない。

    今年結果を出せるかどうかで、今後の騎手人生が大きく変わってくる可能性が大だ。
    某プロ野球ゲームみたいだが「チャンスに強い」「逆境に強い」という能力を兼ね備えてこそ正真正銘のトップジョッキーとして成長できると言える。
    3桁目前の岩田望来騎手である。


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう



2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。