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競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編 (2021年のリーディングトレーナーは誰になる!?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 2021年のリーディングトレーナーは誰になる!?

    リーディング争いはルメール1強か。

    秋のGIシリーズもいよいよ折り返し地点となった。
    あっという間に12月を迎えるのだが、この時期になって気になるのが「年間リーディング争い」だ。

    注目が集まるのはジョッキーの勝利数。ただ、近年はルメール騎手の1強ムードで、今年も特段アクシデントなどがなければこのままだろう。
    先週時点でルメール騎手が173勝、2位の川田騎手が127勝とすでに50勝近くの差をつけてリードしている状況だ。

    2018年以来の年間200勝も視界に入れており、焦点はどこまで勝ち星を伸ばすか、というところになりそうである。…ということで、今回ジョッキーネタはパスにしよう。
    調教師のリーディング争いにスポットを当ててみたい。



    初のリーディングトレーナーを目指す

    11月14日終了時点での勝利数ランキングは以下の通り。

    2021年 11月時点の厩舎ランキング

    順位 厩舎名 勝利数
    1位 中内田 充正 48勝
    2位 矢作 芳人 45勝
    3位 手塚 貴久 43勝
    4位 国枝 栄 42勝
    5位 友道 康夫 141勝
    6位 安田 隆行 40勝


    現在、首位に立っているのは栗東・中内田厩舎
    2014年に開業して今年が8年目になるが、今年の48勝は、一昨年記録した自己最高の年間勝利数に並んでいる。

    中内田 充正調教師
     

    すでに競馬ファンにはお馴染み、そして高く評価されている中内田調教師だが、16歳の頃から海外へ渡って厩舎修行を積んだ異色のエリートトレーナーだ。
    社台グループをはじめ、個人の大物馬主からの血統馬の預託も多く、着実に実績を積み重ねている。

    今年はここまでGI勝ちこそないが、様々な条件でしっかりと結果を出してきてのこの成績。2017年、2019年に最高勝率は記録しているが、まだ手にしたことのない最多勝利のタイトルは手にしたいことだろう。

    先週のデイリー杯2歳Sを勝ったセリフォスは、暮れのGI朝日杯FSで本命視されるであろう1頭だ。大舞台での活躍も含め、この数字をどこまで伸ばしていくかが注目となる。



    虎視眈々と逆転を狙う名調教師

    2位に付けるのがリーディング争いの「黄色いランボルギーニ」で紹介した、常連の矢作厩舎だ。

    矢作 芳人調教師
     

    昨年の2020年2014年2016年3回のリーディングを獲得している。

    先日のブリーダーズカップでのラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌの偉業達成が鮮烈だが、矢作厩舎も意外に今年は国内でのGIタイトルは未だなし。ジャパンカップで引退を表明している3冠馬コントレイルは今年最大の勝負どころと言えるだろう。

    矢作厩舎といえば「計画的、戦略的な連闘策」が有名だが、こういった作戦(方針)も含めて年末にかけての「追い込み」でどこまで中内田厩舎に迫れるかが見どころである。

    それに続く手塚厩舎、国枝厩舎、友道厩舎、安田隆厩舎あたりまでが勝負圏内になるだろうが、いわゆる「厩舎力」というところを考えると、1、2位厩舎の一騎打ちになりそうな気がしている。



    良い馬が多い=勝ち星が多い、とは限らない

    良い馬がいればいるほど勝ち星が伸びる、というのは概ね合っているのだが、昨今はそれ以上に厩舎内のサイクル(循環)いかに効率よく回せるか重要視・評価されている。

    外厩制度(民間の育成施設等の馬房を利用できる制度)の活用により、トレセン近隣で競走馬をトレーニングさせ、ある程度の状態になったらトレセンに戻して仕上げて出走。出走したらすぐに外厩へ戻して、また違う馬をトレセンに戻して仕上げて出走…と、とにかく間髪入れずに競走馬を入れ替えていくことで出走機会を増やしていく、という戦略だ。

    ひと昔前は放牧と入厩がきっちり分かれていて、どんな馬も約2ヶ月近くはトレセンでみっちりトレーニングとして出走、という形が一般的だった
    例えば天皇賞秋⇒ジャパンカップ⇒有馬記念とローテーションを組むとしたら、9月から12月末まではずっとトレセンに入厩していた。

    だが今では短期放牧のような形で外厩へ行って緩まない程度に乗り込まれ、その間に違う馬が入厩して出走。それが終わったら入れ替え…というサイクル今の主流、一般的になっている。

    企業と同じように、厩舎経営も計画的かつ戦略的に競走馬を育て、レースに出走して賞金を稼いでいくことが求められている状況で、人間『頭が良い』というのは色々とベクトルがあるが、今や調教師(厩舎)には経営センスも兼ね備えていないと一流にはなれないのかもしれない。

    リーディング上位厩舎であってもそれぞれ経営方針が異なる(預かっている馬主の方向性などによっても違いが出る)ので、それぞれの厩舎がどのようなレースの使い方をしているか?というのを調べてみるのもまた新たな発見があって面白いかもしれない。


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競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。




2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう