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競馬の楽しみ方~番外編★ (競馬界に大改革?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 中央競馬・地方競馬、競馬界に大改革?

    地方競馬における方針変更が発表

    先日、地方競馬を統括する地方競馬全国協会(NAR)から、地方競馬における方針変更が発表された。
     
    会見で「大きな転換期を迎えることになった」とNAR理事長。 
    南関東クラシック路線の改変と全国開放、それに伴う地方競馬全体の2~3歳グレードレースの拡充という、近年ではなかった大改革が行われることになる。
     


    中央競馬と地方競馬の垣根が無くなる?

    本会見の目玉となったのが南関東クラシックレースについて

    これまで南関東所属馬に限定されていた羽田盃東京ダービーを「S1」から「JpnⅠ」に格付けし、それに伴って他地区の地方馬、さらにはJRA所属馬までもが参戦することができるようになったのだ。

    そして、従来7月に行われている交流JpnⅠ・ジャパンダートダービーが10月へ開催時期を移行。
    JRAのクラシックレース同様、皐月賞(羽田盃)から日本ダービー(東京ダービー)と春に2レース行い、10月に3冠最終戦として菊花賞(ジャパンダートダービー)を行うという体系になる。

    全国開放に伴い、対象レースの賞金は増額
    さらには3冠ボーナス(3冠を達成すると+8000万円)も設定されており、近年で盛り上がりを見せてきた地方競馬がより飛躍することになりそうだ。

    それに合わせ、その3冠レースに向けたレースを2歳戦から整備していくことも発表されており、日本競馬は中央と地方の垣根をなくし、芝・ダート両方での底上げを目指していく形が出来つつある。
     
    1995年からスタートしたダードグレード競走(=交流重賞)だが、施行されてから歴史は浅いものの、当初からしばらくは「中央馬への馬場貸し」という言葉が主流になったほどで、地方馬が出ても全く歯が立たないというレースばかりだった。

    しかし、近年は地方での調教・調整技術も上がり、中央馬に対抗あるいはひと泡吹かせられるだけの馬が続々登場しており、レベル自体もその差が詰まってきているのは間違いない。

    こういった交流競走が早い段階から実施されれば、競走馬のレース選択の幅が広がるし、よりレベルの高いレースになっていくことが期待できると思うので、個人的にも非常に楽しみなプロジェクトだと感じている。
     


    競馬予想サイト業界にも影響か?

    競馬予想サイトでもここ最近、「競馬競艇地方競馬」と、中央の予想を提供しながら平日は地方競馬の予想を販売するサイトが増えつつある。

    勿論、中央競馬専門のサイトが無くなる事はないし、競艇予想サイトが下火になることもない。
    ただ、平日もより競馬を楽しめるようになれば、面白くないのは「競艇業界」だろう。
    このような大改革が進めば、新たなジャンルが増えるだけだ。
    それに伴い悪質な競馬予想サイトも増えるだろうが、業界からすれば「必要悪」なのだろう。

     
     

    中央競馬と地方競馬の交流競走を喜べない人たち

    南関東のオーナーや厩舎の場合

     …そんなファンにとっては楽しみな一報ではあったが、その傍らで素直に喜べない人たちもいる。 
     
    まず真っ先に思い浮かぶのは、南関東のオーナーや厩舎だろう。
    中央との差が縮まったと言っても、互角にやれる馬や厩舎、そういう馬を持つオーナーというのはほんのひと握りだ。

    全国開放、中央馬が参戦できるレースが増えるとなれば、今まで出れば計算できたレースに使いづらくなり、そういった馬にとっては難易度が上がることは間違いない。
    ゆくゆくはその馬なり、そのオーナーなりの使い方が固まってくるのだろうが、始まってしばらくは苦労する人たちの声は多く挙がりそうだ。


    大手生産グループの場合

    また、困るのはなにも地方競馬だけではない。

    中央競馬を席巻している大手生産グループとしても頭を悩ませていることだろう。
    これまでは芝・ダート問わず、ある程度の血統で見込みがあれば賞金期待値の高い中央競馬で問答無用に送り出していたが、これからは適材適所で中央・地方で所属を振り分ける必要性が出てくる。

    ダート馬であれば中央に所属していなくても大きいレースに挑戦できるようになるのだから、経費の安い地方をベースにするという考えも出てくるに違いない。(この流れで地方の預託料が上がる…なんてことがなければいいのだが。笑)

    それにより競走馬の適正価格・価値といったものが今一度見直されるタイミングになるのではないかと思っている。
    GⅠを勝ったら一気に億万長者、という「中央競馬」の名前や魅力による金額設定(商売)がある種の手法だったが、これはいつまでも通用しなくなる可能性は高い。
     
     
     

    競馬界がどう変わっていくのか

    …そうなると一口馬主を楽しんでいるファンの人たちも、この改変で新たな選択肢が生まれるのではないかと思っている。

    素質あるダート馬がいても、現状のJRAダート路線では使えるレースに限度があり、稼げるところで稼げずに機会を逃していることが多い。
    これをキッカケに競走馬の活躍の場が増え、それに伴いユーザーがより楽しめる環境になって欲しい。
     
    こういった改変は得する人がいれば損する人もいるのが常。
    競馬界で生産者が力を強く持つことは決して悪いことではないのだが、まずはファンファーストで競馬界が変わっていくことを願っている。 


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無料予想のある、優良競馬予想サイト

競馬予想サイトの、無料予想の抜き打ち検証

競馬予想サイトの抜き打ち検証」は、競馬予想 サイトが提供した無料予想を抜き 打ちで検証したものになります。

2024/05/11

「えぶり」という競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。




2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう