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競馬の楽しみ方~調教師・厩舎編 (藤沢和雄調教師の引退〜藤沢イズムを継承するのは蛯名調教師?) |競馬情報は、競馬のブログ形式の競馬コラムです

  1. 藤沢和雄調教師の引退、そして藤沢イズムを継承するのは蛯名調教師?

    中央競馬の一時代を築いてきた調教師たちの引退の時

    競馬界における2月は卒業の時期である。
    そして今年も中央競馬の一時代を築いてきた調教師たちが引退される。

    浅見秀一調教師
    古賀史生調教師
    高橋祥泰調教師
    田中清隆調教師
    柄崎孝調教師
    藤沢和雄調教師
    堀井雅広調教師

    栗東所属調教師1名、美浦所属調教師6名、計7名が2月最終週のレースをもって引退する

    この7名の調教師だが、成績こそ違いはあれど、それぞれに歴史や物語があり、ひとりひとり時間をかけて書いていきたいのだが、そんなわけにもいかないので、今回はその中から藤沢和雄調教師をピックアップしてみた。
    藤沢和雄調教師
     


    藤沢調教師が『名調教師』となるまで

    競馬の騎手といえば?」と聞くと「武豊」と出てくる人が多いように、「競馬の調教師といえば?」と聞けば、やはり「藤沢和雄」の名前を出す人が多いだろう。

    中央競馬の一時代、いや「歴史を作った」といっても過言ではないくらいの成績がある。

    これまで積み重ねてきた勝利は実に1568勝
    現役の1000勝トレーナー藤沢調教師ただ1人だし、過去を遡っても14名しかいない大記録だ。

    その上には1669勝尾形藤吉調教師(1954-1981年)がいて、どちらも間違いなく凄いのだが、当時と現在の調教師の数や置かれている環境等を考えると、藤沢調教師の方が…と、いう人も多いだろう。

    藤沢和雄調教師は、調教師になる前は海外での武者修行を経験し、日本に戻ってきてからも10年近く調教助手として経験を積んでから調教師デビューした。
    ホースマンの夢・日本ダービーこそ1勝(2017年のレイデオロ)ではあるが、多くの活躍馬を輩出してきた。

    初のGI勝ちとなったシンコウラブリイ(1993年マイルCS)。

    海外GIも制したタイキシャトル

    天皇賞・秋、有馬記念をダブル連覇したシンボリクリスエス

    秋の古馬3冠を制したゼンノロブロイ

    記憶に新しいマイル女王・グランアレグリア

    などなど。その他のGI馬、またGIを勝っていない馬たちでも記憶に残る馬は多い。

    調教師も騎手と同じで周りの関係者とのつながり成績を左右することが多いのは事実だが、それでもここまでの成績、この成績を挙げるだけの競走馬を集めることができたのは、紛れもなく調教師としての腕があってこそだ。



    藤沢イズムを継承するのは蛯名調教師?

    そんな藤沢厩舎が解散すると、美浦トレセンの勢力図はどうなるのか?
    また、気になるのは藤沢厩舎の管理馬どこに転厩するのか?

    今週末の競馬が終わってからなので、まだ正式に発表はないものの、大方は3月から開業となる蛯名正義厩舎に転厩するという話が濃厚のようだ。
    藤沢イズムを継承するのは蛯名調教師?


    蛯名正義といえば、
    さらば蛯名正義。2022年蛯名厩舎開業に向けて。」でも書いたが元騎手で、武豊騎手の同期でもある。
    騎手を昨年引退し、調教師の道へ転身を決めた。

    蛯名調教師が騎手だった頃から藤沢厩舎や、繋がりのあった鹿戸雄一厩舎(鹿戸調教師も元騎手)への騎乗が多かったし、調教師になるにあたってのサポートもしてもらっていた仲だから、この流れはある種自然だし、藤沢和雄調教師の背中を知る蛯名調教師だからこそ、このタイミングでの開業・引継ぎとなったのだろう。

    蛯名調教師本人は、騎手時代に日本ダービーを獲ることができなかった。
    それだけに調教師としてそのタイトルに挑むこととなるだけに、藤沢イズムを継承し、藤沢和雄調教師に負けないくらい頑張ってほしいと個人的には思っている。

    蛯名調教師の騎手時代は特定のオーナーの馬に偏ったような騎乗はしておらず、オーナーまわりとの関係性も総じて良好だった。徐々に信頼を高めていけば質のいい馬も多く入ってくるはずだ。

    藤沢厩舎のラストウィークは多くの有力馬がスタンバイ予定となっている。
    重賞レースにも出走予定馬がおり、最後まで目の離せない週末になりそうだ。


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2024/05/11

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今回検証する「えぶり」の無料予想(無料情報)は、2024/05/11の東京7Rで提供された買い目である。


えぶりという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ えぶりの無料予想(2024/05/11)

結果:1-8(不的中)

「えぶり」が軸馬に推奨した12番マンマリアーレは8着。

これまでの成績を振り返ってみると新馬戦から4戦は芝を使われ、そこそこは走れていたが詰め切れずの競馬が続いていたため中山ダート1800mを試したところようやく勝利。

ゴールドシップ産駒ということでその後クラシックに乗せようと芝に戻すも、未勝利時代と同じような感じの走りで詰め切れず。

オークストライアルで敗れたことで芝に見切りをつけ、ダートに戻して2勝目を狙うも5戦して勝ち切れず。


中山ダート1800mで未勝利を勝ち上がり、その後も勝ち切れないながらも3着以下なしという成績ならば、すぐにチャンスが来そうに見えたかもしれないが、対して東京コースを避けるかの如く一度も使われていないのには、陣営的には走りが合わないという認識があったのであろう。


その証拠に今回は初めてブリンカーを付けてきている。つまりは何かを変えないと左回りを上手くこなせないという考えの表れだったのだ。

それほどまでに左回りに苦手意識があったのだろう。当然、調教でも左回りを何度も試していたはずだ。

そこで導き出された策がブリンカー装着なのだ。

馬によっては右も左も関係なく走れる馬はいるが、逆にどちらかを狙ってローテーションを組む馬も多数いる。


左回りコースは東京を筆頭に中京、新潟と直線が長いコースが多い。対して右回りは、中山コースに代表されるようにコーナーがきついコースが多い。

つまりは、バックストレッチや直線が長い左回りコースは、しっかりと折り合いがつけられないと走り切れないのだ。

そしてマンマリアーレは、中山コースを主戦場としてきたのならば折り合いに難がある馬だったのである。


えぶりが提供したレース

故のブリンカー装着。

ブリンカーを装着すれば、全ての馬が集中力が増すという足し算的な効果を期待できるものではなく、馬によっては視界が遮られることに戸惑い本来の走りができないことも普通にある。

今回はそれがモロに出た感があった。


左回りがほぼ未知数の馬を軸馬に据えるという発想は、ある意味一発狙いで今回は裏目に出た


結果論になってしまうが、例えば2着となったアルヴィエンヌは前走で東京ダート1600mを使い6着とそこそこの競馬をしている。

叩き3戦目でルメールを配してきたのであれば、こちらの方が狙いやすかったのではなかろうか?

コース適性をもう少し考えれば、組み立てのアプローチも変わってきたというレースであった。




2024/05/11

マイルスという競馬予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

マイルスという競馬予想サイトだが、既に1ヶ月かけて無料予想の長期検証した検証結果は出ており、的中率55%(馬単、馬連、ワイド)の、回収率は31%
マイナス−12万 3300円」といった収支結果も出ている。

マイルスはしばらく前に検証した競馬予想サイトで、競馬検証.comではとっくに「悪評価」が付いているのだが、ここ最近になってまた「解体新書」や「競馬戦線」といった集客サイトで客集めをしているので、競馬検証.comでも久々に2週続けて検証することにした。

今回が流石に最後になると思うが、今回検証するマイルスの無料予想(無料情報)は、2024/05/11の新潟7Rで提供された買い目である。

マイルスという競馬予想サイトの無料予想の抜き打ち検証
▲ マイルスの無料予想(2024/05/11)

券種:馬単ボックス
券種:馬連ボックス
結果:5-8(不的中)

馬単馬連ともに不的中となった理由は、2着馬8番ルーチェロッサが入っていなかったことに尽きるが、何故この馬を入れなかったのか?

前走の福島戦は、6着とはいえ0.4秒差。
休み明けを一度使って良くなってきていたのは明らかで、加えて長丁場の競馬で集中力を切らさず最後まで踏ん張ったのも好材料だった

さらには今回は、減量騎手起用で一気の斤量3kg減小林勝太騎手
小林騎手はこの新潟開催フル参戦で4勝を挙げており、馬場のどこを通れば有利かというところも把握できていて、かなり乗れていた騎手

この2つの強調材料がありながら何故だ?

マイルスが提供したレース

対して、馬券に組み込まれていた7番キングリスティアは8歳の騙馬。
デビュー4戦目以降は全てダートを使われていた。
直近の成績も14着(最下位)、6着、11着(ブービー)。

斤量の恩恵もないに等しい馬。
芝変わりに一縷の望みをと考えたのかもしれないが、悲しいくらいに希望的観測で案の定8頭立ての7着。

この選択は、「どうかしている」としかいえない

ローカル開催は、若手の減量騎手狙いが鉄則だ。
新潟開催からのレース提供に全くそぐわないアプローチで、これでは「どうしようもない」。

どう過大評価をしても「マイルス」がこうはならないだろう